RITORITOMANAZURA
リトリート真鶴
既存の宿泊施設兼カフェの未完成部分をデザイン性と機能性の両面から仕上げを。
担当
真鶴設計室
真鶴の景色を堪能できる「リトリート真鶴」
真鶴駅から徒歩10分ほどの高台に位置するリトリート真鶴。かつて料理屋であった建物をリノベーションして宿泊施設とカフェ、多目的スペースとして利用されている。
               
私たちは、そんな素敵な「リトリート真鶴」と出会い、まだ未完成な部分の改修をさせて頂けることに。
            
宿泊部屋に面するお庭の柵
リトリート真鶴の宿泊部屋には、芝生が広がるお庭が面している。しかし、そのお庭の反対側は急な斜面となっており、
                安全のために鉄製のポールが必要箇所に設置されていた。その結果、せっかくの真鶴の海を一望できる景色が、少し遮られてしまっている状態であった。
                
そこで、私たちが最初に取り組んだのが、このポールを隠しつつ、安全性にも配慮した新しい柵の製作。
                
真鶴設計室では、鉄のポールにパイプを被せたものを軸とし白竹のルーバーを用いた柵を提案。
                    さらに、柵の高さを場所ごとに変えることで、窓から見える他の建物のプライベート空間をさりげなく目隠し。
                    
まるで宿泊部屋の窓から真鶴の街並み・自然・海がひと続きに広がっているかのような、心地よい景観を実現させる。
                      また、柵にはところどころ穴を設け、そこに「干し物」に見立てた木の飾りを吊るす。これらは、真鶴の町で見られる干し物の風景や、段差のある地形から着想を得た。
            
            柵のデザイン
            竹を切る様子
            室内からの柵の見え方
現在は柵だけでなく、裏庭のタイル施工も進行中。
                
今後も、リトリート真鶴を訪れる方々がさらに安らぎを感じられる空間づくりを目指して活動を続けていきたい。