建築学生による地域活性化団体

空き家改修プロジェクト

学生による地域活性化団体
空き家改修プロジェクト

EASTDOCK

EASTDOCK

3つの"つくる"がコンセプトのモノづくりを支える多用途シェアスペース

2025年の稲取を作る

この建物は元々東伊豆町が所有する物件で、「(株)東海汽船」が運行する遊覧船の待合所兼券売所であった。運行終了で使われなくなったことから、シェアスペースとしての活用を提案させていただいた。

3年間の工期を経て2019年5月にオープンしたのがEast dockである。

改修にあたって「未来の稲取を作っていく場所」とテーマを掲げ設計施行を進めた。
現在も『NPO法人ローカルデザインネットワーク』の運営の元、「ひとづくり、ことづくり、ものづくり」を通じて町に新しいプロジェクトが飛び出していくような拠点づくりを進めている。

3つの"つくる"による空間の提案

1階:「造る」

発着所としての機能をそのままに、掲示板やロゴ、まちの歴史展示のデザインなどを行った。
家具などの大きなものを造ることができる大規模な空間が広がる設計である。掃除箱や工具等の収納など、このフロアにある家具は施工する際に使いやすいよう設計され、効率的に道具を出し入れすることができる。また、このスペースを利用してBBQ等のイベントやワークショップも開催される。堤防の近くの物件ということもあり、海風を感じながら心地よくイベントを行うことができる。

2階シェアオフィス:「作る」

コーヒーを飲みながら海を一望できるカウンターや既存の座敷を小上がりとして活用し、靴を脱いで上がれるシェアオフィスを作成した。手芸や工芸など比較的小さなものを作ったり、勉強やデスクワーク等様々な作業をこなせるような空間に設計した。このフロアではミーティング等も行われており、小上がりでリラックスしながらミーティングに参加する人やカウンターの椅子に座って話を聞く人など、人それぞれのスタイルでこの空間を使うことができる。

2階カフェ:「創る」

プリンターやレーザーカッターといった最新機器を使って新しいものを創る場所である。コーヒーカウンターやキッチンを併設し、コーヒーを啜りながら想像を膨らませることができる空間を設計した。

稲取でのモノづくりを支えるシェアスペースを

EASTDOCKは時にはまちの人や学生のプレゼン・会議の場にもなり、多くの人が集まることができる。
また、靴を履いたまま使うカウンターやキッチンスペースもあり、イベント会場としてもご活用いただいている。

2022年には9期による追加施工も行われた。一階の資料展示スペースであった空間をコロナ禍での需要の高まりにより、リモートワークもできる2つの完全個室ミーティングスペースに改築した。防音効果に考慮しながら設計を行うことによってリモートワークを円滑に行えるようにした。デザインは山と海をコンセプトとして内装を作り上げた。

おもひで

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