HOKKAWA PROJECT
北川プロジェクト
かつては漁業で栄えた漁師の町・東伊豆町北川。歴史が詰まった旗竿を、地域の新たなシンボルとして生まれ変わらせる。
担当
東伊豆設計室
新たなまちのシンボルとして
かつてこの地でお祭りの際にシンボルとして掲げられていた旗竿。近年防災センターの倉庫にその姿を潜めていた旗竿を、何か新たなまちのシンボルとして生まれ変わらせることはできないか、そんなまちの声を受けてこのプロジェクトが始動した。
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まちの声をかたちに
住民の方々や役場の方、観光客の方々への聞き取り調査を通じて、地域性やまちの方々のニーズに合ったシンボルを、港を眺められるベンチという形で実現した。海沿いの通りと船着き場を結ぶ斜面地に位置するコンクリート擁壁を計画地として設定した。
計画地
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満月
設計室のメンバーが5つのグループに分かれてコンペ形式で基本設計を行った。選定された最終決定案を、さらにニーズが具体的に建築化されるようブラッシュアップを行い、詳細の構法や構造的な安全性について教授のご指導を仰ぎながら実施設計を行った。
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模型写真
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最終図面
みんなが思い入れを抱くために
ベンチに使用する旗竿の材を薄く輪切りにして絵馬を作成した。北川温泉で行われる謝月祭にワークショップとして出店し、まちの方々の思いを絵馬にのせて各々で好きな場所に飾ってもらった。
自分が書いた絵馬に使われていたあの木が、いまベンチという形でまちのシンボルになっているんだ。そんな思い入れを抱いてもらうためにワークショップを企画・運営した。
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謝月祭の様子
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絵馬
まちのこれからを支えるシンボルとして
まちの方々の多大な支えのもと、無事ベンチの竣工に至った。
調査から謝月祭、施工、竣工までの約半年間、生業の合間を縫って常に見守ってくださったまちの方々の喜びの声が聞けたことが何よりも我々の活動の励みになるとともに団体としての目指す姿であるため、今後も地域に根差し、まちに寄り添った活動を続けていきたい。
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施工の様子
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施工
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談笑する様子